事業用自動車事故調査報告書に係る事故の再発防止対策に対する取り組みについて
事業用自動車事故調査委員会により、事故の防止と被害の軽減に寄与することを目的として、事業用自動車事故及び事故に伴い発生した被害の原因が調査・分析されました。運送事業では下記等の事故が調査対象となり、推測される原因は下記の通りです。会員事業者の皆様には再発防止に積極的に取り組まれるようお願いいたします。なお事故の詳細・再発防止策等につきましては、下部の国土交通省ホームページURLより、ご確認ください。
〈事故概要〉
発生日時・場所:平成26年8月23日 午前3時30分頃(大阪府堺市付近)
当該車両:トラクタ・コンテナセミトレーラ(米油を積載)
事故内容:フレキシタンクからの米油の漏洩事故
〈発生原因〉
事故は、当該運転者が米油を輸送中、当該コンテナに積載していたフレキシタンクが損傷したことにより、米油が道路上に漏洩したものである。
フレキシタンクが損傷したことについては、当該運転者が急ブレーキをかけた際にフレキシタンク内の米油が前方に異動してフレキシタンク上面に大きな力がかかったことにより、フレキシタンク上面の一部が損傷した可能性が考えられる。
また、当該事業者においては、運転者に対し点呼を確実に実施していなかったことや適切な運行指示がなされていなかったこと、さらに、運転者に対して漏洩事故が起きた際の対処方法についての指導が不十分であったことが、結果として本件漏洩事故の影響によると見られ、被害の拡大につながった可能性が考えられる。
~掲載先のホームページURL~
○国土交通省
事業用自動車事故調査委員会<トラクタ・コンテナセミトレーラの漏洩事故
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/jikochousa/report1.html